[プレスリリース]多摩美術大学とのPBL最終成果発表会を開催

ベビー&マタニティの10mois(ディモワ)が

多摩美術大学とのPBL最終成果発表会を開催

“次世代の視点から「育児」にまつわるモノコトを考える”


日程/会場:2024年1月30日(火) 14:00~17:15 /多摩美術大学 TUB
[ゲスト]株式会社リクルート 古野美穂子氏、アートディレクター 鈴木友唯氏、多摩美術大学 西郷燿子氏


ベビー&マタニティの10mois(ディモワ) (運営:有限会社フィセル=愛知県蒲郡市、代表取
締役 清水秀治)は、1月30日、学校法人多摩美術大学(所在地:東京都世田谷区、理事長:青
柳正規、多摩美術大学、学長:内藤 廣) の学生と、約1年間取り組んできたPBL(Project
Based Learning)科目「0~3歳児のための衣食住にちなむデザイン提案」の最終発表会を東京ミッドタウン・デザインハブ内、TUBにて開催しました。
PBLでは、双方向に学びや気づきを創出し、家族のあり方や子育てにおいても多様な選択
肢や価値観が広がりつつある現代において、固定概念に捉われない、あたらしい発想で育
児にまつわるモノコトを捉え直すことを目指してきました。
最終発表会では、学科や学年の枠を超え、専門性の異なる学生同士で編成されたチームで
企画した、これからの世代の「育児を楽しく」するモノコトについて、10組40名の成果発
表が行われました。

 

PBL(Project Based Learning)とは

~所属学科や学年の枠を超えて、横断的研究や社会的課題に取り組むプロジェクト型授業~

多摩美術大学が2006年度から開講しているプロジェクトをベースにした実践型・参加型の学習形態。従来の大学教育の在り方に新しい考え方を導入し、学生の持つ能力をさまざまな形で見出し、発展させるための指導を行う、全学科、全学年の学生が横断的に履修できる授業です。PBL科目は、学生が主体的に問題解決に取り組む学習を基本とし、各自の専門的なスキル(技術や知識)を総合的に活かす能力を身に付けることを目的としています。

 

実施背景と目的

10mois(ディモワ)はフランス語で“10ヶ月”、使う人が本当に笑顔になれるものづくりを通じて「家族の物語に寄り添う」ことを目指すベビー&マタニティのブランドです。1996年の設立から、言葉を発することのできない赤ちゃんにとって心地よいもの、そして、育児と向き合う家族にとっても使いやすく、育児が楽しくなるようなものの提供を目指し、デザインと品質・機能性にこだわって商品開発をしてきました。少子化の問題や、子育てにおける様々な社会課題が山積している現代において、これからの育児を考える中で、私たちは、これまでの固定観念や業界の在り方に捉われない、まったくあたらしい視点から「育児」を捉え直すことの必要性を感じました。企業が取り組む課題に対する実践的な研究・制作の場としてPBL科目を開講し、多摩美術大学の学生と共に取り組む中で、学生と企業、双方向に学びや気づきを創出し、前期・後期のカリキュラムの成果として「育児を楽しく」するモノコトの開発を目指します。

 

 

多摩美術大学環境デザイン学科准教授 橋本先生による説明

 


PBL説明会を聴講する多摩美術大学学生

 

1 年間の活動内容

学年や学部を超えたチーム編成で「0~3歳児のための衣食住にちなむデザイン提案」に
取り組みました。

4月 PBL 説明会・初回ガイダンス・10mois AOYAMA 店舗視察

7月 中間発表

9月 ゲストレクチャー(株式会社リクルート Baby事業部 古野美穂子氏)
   合宿

10月 中間発表

12月 ゲストレクチャー(アートディレクター鈴木唯氏)
   学内最終発表

1月 TUB学外最終聖火発表

 

PBL から生まれた “0~3 歳児のための衣食住にちなむデザイン” アイデア

 

参加学生の声

環境デザイン学科 3 年  邊見彩夏さん


これから建築士やデザイナーとして社会に出た時、自分以外の、使い手の視点を持たないといけないということに問題意識を持っていたので、今回のPBLに参加しました。1年間しっかり課題と向き合うことで、例えば電車の中でお母さんが赤ちゃんに対してどういう接し方をしているか、赤ちゃんは何を考えているのかなど、普段の生活の中で今まで目に入っていたけれど見えていなかったものが見えるようになりました。
実際にお母さんの目になることはできないけれど、今回のPBLを通して、そういう視点を持つメガネを
獲得できたような気がします。これから社会に出て。建築士として、デザイナーとして、働いていくときも、こういった色々な視点のメガネをたくさん持つこと、それがくもらないように磨き続けていくことを大事にしていきたいと思いました。

 

彫刻学科 3 年波多 みちるさん


私たちのチームは、グラフィックや情報デザインなど、学科も専門領域もバラバラだったので、自分の専門性に寄せた企画の軸をつくってしまうとチーム内で共有することが難しくなるということに気づきました。チーム内で企画を考える時の話の軸やタスクを決める時には、感情を動かす、という共通の軸をもって「どんな風になったら素敵か」という基準で進められたのが良かったです。社会に出て、色々な立場の人と仕事をするうえで、大切な考え方だと学びました。
もともと私は育児に対して良いイメージを持っていたのですが、今回課題に取り組むことで今世の中にある
赤ちゃんのための商品を意識して見るようになりました。アルバイト先の書店や普段の生活の中で、今まで
は意識していなかったものが、使う人や赤ちゃんのことをよく考えて作られていること、細かな気遣いに気
づき、きっとこれからもそれはより良いものになっていくのだろうなと感じました。

 

多摩美術大学について

理事長:青柳正規
多摩美術大学 学長:内藤 廣
所在地:〒158-8558 東京都世田谷区上野毛 3-15-34
創立:1935年
大学概要:創立以来「もの派」を牽引した関根伸夫、菅木志雄ら、またデザイン界でも三宅一生 や深澤直人、佐藤可士和など世界を舞台に活躍する才能を数多く輩出。八王子・世田谷の2 キャンパスに、絵画、彫刻、工芸、デザイン、建築、映像、演劇、芸術学など10学科と大学院を設置。

https://www.tamabi.ac.jp




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