2019/01/18
SOULEIADOの生まれた場所~南仏プロヴァンスを訪ねて 第1弾
こんにちは、ディモワです。
2018年初夏、テキスタイルブランド
SOULEIADO(ソレイアード)の本社がある南仏を訪問しました。
訪問記を全3回に分けてご紹介します!
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SOULEIADOの生まれた場所
~南仏プロヴァンスを訪ねて 第1弾
“SOULEIADO(ソレイアード)”とは、
南仏の古い言葉で、「雲間から射す太陽の光」の意味。
南仏の鮮やかな景色、
個性豊かな虫や植物をモチーフにしたファブリックは、
今も昔も多くの人々に愛されています。
例えば・・・
”野に咲く小さな花” をモチーフにした
”Petite Fleur des Champs(プティット・フルール・デ・シャン)”
”小さな愛らしい虫”をモチーフにした
”La Petite Mouche(ラ・プティット・ムーシュ)”など、10moisでも人気の柄です。
これらのプロヴァンス・プリントは、17世紀フランスで時の国王ルイ14世が好んだ、
インドの更紗が起源ともいわれています。
南仏プロヴァンスは、インド風プリントのテキスタイル生産地として発達。
木綿や絹に、花・鳥などの模様を描いたそのテキスタイルは、
東インド会社を通じ、マルセイユへもたらされ、
独自のプロヴァンス・プリント文化が花開きました。
1806年には、SOULEIADOの前身となるプリント工場がタラスコンに作られました。
しかし17世紀、自国のテキスタイルが衰退していくのを恐れたフランス政府は、インドからの生地の輸入を禁止し、マルセイユでのプロヴァンス・プリントの製造も禁止し、公共広場の大衆の面前で木版を廃棄させられ、時代の荒波にもまれ、多くの工場が閉鎖に追い込まれました。
1939年、創業者である Charles Demery 氏は、最後に残った工場を歴史と文化保存の為に買い取り、約50,000に及ぶ木版を収集し、SOULEIADOというブランドを立ち上げ、プロヴァンス・プリントを現代に蘇らせました。
1970年代まで実際に使用されていたという
4万個の木版は、今も、SOULEIADO本社のアトリエに大切に保管されています。
わたしたちフィセルが、SOULEIADO アンファン(ベビー&マタニティ用品)の
販売製造ライセンスを取得したのは、1999年。
今年2019年の11月で20年が経ちます。
当時からのロングセラーは、
先にも紹介した「プティット・フルール・デ・シャン」シリーズです!
清楚で可憐なデザインが、ベビーとの生活をやさしく見守ります。
同シリーズ人気のお布団セットがこちら↓
波状のカバーをよくよく見ると・・
うず巻いたキルティングが!!
このキルティングは、10moisの先輩デザイナーが
以前SOULEIADO本社へ訪れた際に見た、
あるものに感動し、デザインに落とし込んだものです。
それは、「 ブティ 」という技法で作られたこちら。
枚の白い布を重ね、ステッチで模様を施した後、
その2枚の間にコットンヤーンを通して、
立体的にモチーフを浮かび上がらせるという技法です。
母が子を、祖母が孫を思いながら作るのが昔ながらの伝統です。
プティット・フルール・デ・シャンのお布団セットは、
この愛情たっぷりのブティをイメージしたキルトカバーが愛されて、
10年以上のロングセラーとなりました。
長く愛されるブランドSOULEIADOのルーツを探り、
次なるロングセラー商品を開発すべく南仏にあるSOULEIADO本社を訪問しました。
その様子を今回に続く第2弾、第3弾として、
皆様にもご紹介します。
ぜひ、一緒に旅をしているような気分で
お楽しみいただければと思います ^ ^
フランスでのオフショットコーナー♪
SOULEIADOショップのスタッフ親子。
フレンチブルーのバギーで石畳を歩くと、
空気タイヤの衝撃吸収力に驚いてくれました^^